恩師のこと

先日、恩師よりお電話をいただきました。
「どげんしちょるか?がんばっちょるか?」と。
私の恩師とは、
石松 剛 日本空手道師範監七段
 数々の大会を制覇し、長崎市佐世保基地にて米兵に空手を
教えていた頃もあり、マンガ 空手バカ一代 にも登場し
ています。(最近の人は知りませんよね)
 通称:鬼の石松 と恐れられ練習=地獄でした。練習後は
いつもてんとう虫のように体中にアザができ血尿が出るこ
 とも(スミマセン)。私が十九歳の時に(十七年前)知合い、
 親子のように接していただきました。私と知合う前の
 お弟子さんが借金をして蒸発、弟子の罪は師の罪と何千万
 ものお金を何年もかけて代わりに返済されていました。
 私もご自宅に何度も伺った事がありますが有名な先生
 なのに日の当らない一室にサンドバックだけ、留守番電話
 には督促と脅迫電話でいっぱいになっていました。
 空手から離れゼロではなくマイナスからの再スタート。
 その師匠が昔から、今でも会うと必ず口にする言葉、
     振りかかる大刀の下こそ 地獄なり
          踏み込んでみよ 極楽もあり

 今月4日の新聞です。現在100人のガードマンを指揮
 する警備会社社長。まさかあの言葉を実証されるとは。
 昔話で盛り上がり最後に「今度顔出せ」と言われました。
 マズい、体を絞っておかねば。