by chance? or by design?

先週は地球を外から守る防護壁について考えましたが、今回は地球上で行なわれている、生命が存続する為に設計された重要なシステムについて考えます。

生命を支える循環システム:
街は無計画に開発されると、住みにくい場所となるばかりか、危険な場所にさえなり得ます。
それで、街は都市計画に基づいて開発がコントロールされます。
都市に汚い空気がよどみ,きれいな水の供給がストップし,下水道が詰まったなら,すぐに病気が広まって死者が出るでしょう。
地球はどうですか?
例えばレストランでは,新鮮な食材などを外部から搬入したり,ごみを運び出したりしていますが,地球は違います。
生きるのに不可欠なきれいな空気や水を宇宙から運び入れているわけでも,ごみをロケットで宇宙に投棄しているわけでもありません。

地球を清潔で住み良い環境に保つカギは、自然界の循環システムです。
水・炭素・酸素・窒素などの循環システムがあるのです。
今回はその最初のもの、水の循環について。

水は生命に不可欠です。人間は水がないと数日しか生きられません。
きれいな水が地球全体に行き渡っているのは,水が循環しているからです。
水の循環には,三つの段階があります。(1)太陽の熱によって水が蒸発して大気中に引き上げられ,(2)そのようにして浄化された水が凝結し,雲になり,(3)雲となった水は雨・雹・みぞれ・雪として地面に落ち,再び蒸発できる状態になります。これで一通り循環が終わります。

そんなシステム当たりまえだと思いますか?

1年間にどれくらいの水がリサイクルされているか考えてください。
その量は,地表全体を覆うと深さ80㌢ほどにもなる,と推定されています。
それほど大量の水が、リサイクルされているのです!

豊田