昼休み

先週に引き続き、地球の驚異的なリサイクルシステムのその2
1、炭素と酸素の循環:
生きるには呼吸,つまり酸素を取り入れて二酸化炭素を出すことが必要です。
しかし,数え切れないほど多くの人間と動物が呼吸しているのに,空気中から酸素がなくなって二酸化炭素で一杯になったりしないのは,炭素と酸素の循環にあります。
(1)植物は,光合成という驚くべきプロセスによって,人や動物の吐き出す二酸化炭素と太陽光エネルギーを用いて,炭水化物と酸素を作り出します。
(2)そして,動物や人間が酸素を取り入れることによって,この循環は完了します。
炭水化物と酸素が生成されるこのプロセス全体は,清潔かつ静かに,また効率的に行なわれています。

2、窒素の循環:
タンパク質などの有機分子が作られなければ,地上の生物は生きてゆけません。
(A)そうした有機分子を作るには窒素が必要です。地球の大気の約78%は窒素です。
窒素は稲妻とバクテリアによって,植物の吸収できる化合物に変えられます。
(B)次いで植物が,それらの化合物を取り入れて有機分子を作ります。
動物は,植物を食べることによって,やはり窒素を吸収します。
(C)最後の段階として,死んだ動植物の窒素化合物をバクテリアが分解します。
この分解のプロセスにより窒素は土や大気に戻され,この循環は完了します。

人間は,様々な先進テクノロジーを有していますが,毎年,リサイクルできない有害廃棄物を大量に発生させています。
一方,地球は,見事な化学処理プロセスによって,自らの出す廃棄物すべてを完全にリサイクルします。
地球のこの循環システムはどのようして生まれたのでしょうか。
 by chance? or by design?

豊田